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白緑メタリカの変遷

現在の環境トップと言っても過言ではない、白緑メタリカとはどのようなデッキなのか。
その歴史から紐解いていきたい。

そもそも白緑メタリカは9月に開催された第2回大分csでの優勝から突如表舞台に姿を現したデッキだ。

しかし3月発売の「ジョーカーズ参上」でその基盤は殆ど完成しており、公式も紹介動画を公開、多くのプレイヤーが調整していたのだ。
だが当時の環境はモルトNEXTや猿ループが暴れていてキルターンが4~5ターンと非常に短かった。現在の白緑メタリカも4ターンキルはあまり現実的ではないのに対し、当時のモルトNEXTや猿ループは現実的に行える。
またタスリク裁キノ刻などのメタカードのメタリカも当時は存在していなかった。
ベイbジャックを使う以上、猿ループの劣化に過ぎない。白緑メタリカはそう結論付けられ、表舞台に姿を現すことなく忘れ去られていった。

ところがその後、猿ループの主要パーツが軒並み殿堂し弱体化、白緑メタリカはメタリカ自体の種類が増えて基盤が強化されていく。その立場は逆転した。
それが第2回大分csでの優勝として現れた。新たなソリティアデッキの幕開けであった。
猿ループの弱体化により、速度のあるソリティアデッキが不在になったことを突き、青単軸のコントロールデッキが台頭する。白緑メタリカはそれをあっという間に蹴散らす。
4~5ターンでゲームを決めるだけでなく、そこに呪文メタ、ブーストメタを加えて縛るのだから多くのデッキに有効であった。

白緑メタリカは各種デッキを喰らい続け、そのまま環境で暴れ続けるかと思われた。だが致命的な弱点になるカードがあった。
それがメガ・マグマ・ドラゴンである。
白緑メタリカはソリティアをする前にある程度盤面を作らなければいけないのだが、その盤面の数でコストを軽減しながら全体除去を放つメガ・マグマ・ドラゴンは正に天敵。
白緑メタリカは9月中は派手に暴れまわるも、GP5thがあった10月中旬頃には既に狩られる側に変わっていた。
メガ・マグマ・ドラゴンをすんなり積めるクローシスドギラゴン剣が台頭。またあらゆるデッキにメガ・マグマ・ドラゴンが積まれはじめ、5cコントロールにすら入るようになっていた。

そんな中、口寄せの化身を搭載した猿ループが結果を残す。ソリティアデッキの代名詞はまた猿ループに移り、白緑メタリカは環境から消え去るように思われた。

だが白緑メタリカは環境から消え去るどころか、猿ループが鳴りを潜めるほどになっている。天敵メガ・マグマ・ドラゴンに対する耐性を手に入れたからだ。
その耐性を与えてくれるカードは、9月時点で既に存在していたが殆ど評価されていないカードだった。
赤攻銀マルハヴァン。そのカードは効果からサザンルネッサンスと比べられ過小評価された。ルネッサンスと違いドロー効果のようなリソースを稼ぐ効果を持たない。そもそもルネッサンス自体が白緑メタリカには入らない。という理由で検討すらあまりされなかった。
採用されても不動と合わせて除去耐性を持たせて攻撃するための札として、1枚程度しか入っていなかった。
しかし研究が進むにつれ、マルハヴァンが持つポテンシャルが明らかになっていった。
サザンルネッサンスと似たような軽減効果を持っていても出しづらいと思われていたが、実際はルネッサンスより1コスト軽く、また光文明以外の3コスト以下のカードも軽減効果の範囲に含まれること、クリスタの軽減効果も受けれるため非常に出しやすかった。
そして出せば4コスト以上のクリーチャー、バーナインなどに全体破壊に対する耐性を付けられる。
また自身のアンタップ効果も強力で、シールド攻撃時に先にマルハヴァンから攻撃することで3コスト以下のクリーチャーが破壊されれば再度攻撃することができるため、実質的な破壊耐性を3コスト以下のクリーチャーにも付与できる。
そしてブロッカーであるため、7000以上のクリーチャーに対しては3コスト以下のクリーチャーを破壊することで、何度も起き上がりブロックすることが出来る。
このように攻守両方の役割をマルハヴァンは1枚で行える、ハイスペックカードだ。
マルハヴァンが複数枚採用されるようになった、白緑メタリカはソリティアだけでなく攻撃的な動きをすることが可能になった他、防御力も格段に上がった。

現在の白緑メタリカのマルハヴァンの採用枚数は2~3枚だがこれからは4枚採用されるようになると自分は予想している。

これからの白緑メタリカは採用されるメタリカの種類がより洗練されていくだろう。
2週間前に構築済みデッキで防鎧マクーロがカードプールに追加され、多くのプレイヤーはそれらを試すように今までのメタリカも含め散らして採用している。
散らすことで広く見ることも出来るかもしれないが、実際には不要だと感じるカードもあるはずである。
またソリティアをする過程で必要な札、必要な枚数も見えてくるだろう。

白緑メタリカがどのような変化を遂げ、完成されるのか。はたまた他のデッキとの競争に負けて環境から消え去るのか。
ともかくこれからの環境の動きは白緑メタリカが握っているだろう。

次の記事では現在使っている白緑メタリカの構築の解説を書こうと思う。
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